5.法王 The Hierophant 意味と恋愛運 (tarot)
【1】寓意
1-1.法衣を剥ぎ取ればただの生身の人間です

法王の頭には絢爛豪華な三重の冠、この冠はローマ教皇が被るものであす。これは司祭・司牧・教導の三権を意味するだけではなく、地上・天国・地獄を支配することも暗示します。
法王の右手のサインは魔除けや除霊の際、示されるものです。ちなみに悪魔 (15.The Devil)はこれに対抗するかのようなポーズを取っています。
法王は僧侶二名に教えを説いてるようです。しかし悪魔にはこれまた対をなすように快楽におぼれた裸体の男女が描かれています、興味深いところですね。
法王の背後には二本の柱が立っています、これは女教皇と同様にその先は聖域であることを意味します。しかし柱は灰色の石造り、聖域と言えども人の手によるもの、すなわち俗界です。法王といえど法衣を剥ぎ取れば、ただの生身の人間なのです。
法王の裁きはあくまでも人間社会における道徳やルールに則ったもの、神の裁きではありません。慈悲に満ち溢れた人物といえども、心を伴わず地位や名誉に甘んじてしまえば偽善者となり果てることも示唆しているのです。
【2】意味
2-1.正位置
<Key Word>
慈悲・良心・習慣・規則・威厳
特に大きな刺激や変化の兆しはなさそうですが、決まり事や手続きに絡むこと、また法律に関連した出来事が暗示されています。男女の仲なら婚姻届といった解釈も成り立つのですが。
社会生活はルールに則ったもの、必ずしも心が伴っているわけではありません。したがって時としてドライなものと割り切らなければなりません。感情ではなく規則に答えを求めてみたらいかがでしょうか。
また地位や権力甘んじてしまうとロクなことがないことも示唆しています。ただし基本的には堅実で保守的です。素直さや道徳心を持つこと、当たり前を大事にすることですね。
2-2.逆位置
<Key Word>
モラルに反する・不規則・不当
仕事や生活において理不尽な出来事に巻き込まれたり迷惑を被る、といったことに注意が必要です。また日頃の習慣から逸したような行為をしてしまいがち、裏目に出ることが多いので万事控えめが無難です。
地位や立場が上であることにモノを言わせ高圧的な態度を取る、また逆に大きな力の前に逆らうこともなくひれ伏す姿も浮かぶようです。
周囲に協力を求めることは良しとしても過信は禁物です、とくに価値観の食い違いからは素早く身を引くことですね。
【3】恋愛
3-1.正位置
出会い ・・・・・
ドラマチックな出会いと言うよりも、癒しや安心感に惹かれてしまい、自然な親交を深めつつ恋心が芽生えていく流れです。身近であなたのことを見守ってくれている、また年の差のある方との出会いを暗示します。
恋 愛 ・・・・・
多少の距離感もあるようですが、お互いの誠意が二人の関係を暖かく育んでいくようです。二人で家庭を築いていきたい、そんな思いも熟していくことでしょう。
結 婚 ・・・・・
長きにわたる交際を経て、お互いの信頼もゆるぎないものであるはずです。回りからも祝福されることでしょう。婚活中であれば、お見合いや確かな筋からの紹介にも幸運が舞い込む予感が。
3-2.逆位置
出会い ・・・・・
出会いを求め過ぎ、その焦りが言動に表れています。その結果、知らず知らずのうちに不倫関係に身を投じてしまうような危険も孕んでいます。調子のよいことを言いながら寄ってくるような相手には警戒が必要です。
恋 愛 ・・・・・
形だけ、心のすれ違いを感じさせる、そんな関係になってはいませんか。やはり恋愛観の違いが顔を出すようです。また二人の交際に邪魔が入るといったことも暗示、そこには親族の影がちらつくのですが。
結 婚 ・・・・・
世間体や建前にこだわるとロクなことはありません。まず恋愛と結婚はまったく違うものである、といった認識を持つことが大事です。さらに損得勘定を持ち込むと後々トラブルの種となる予感。



