9.隠者 The Hermit 意味と恋愛運 (tarot)
【1】寓意
1-1.無鉄砲であった愚者が境地に達した姿とも

マントを被りランタンを灯す老人が描かれています。隠者となった彼が灯すランタンにはヘキサグラム(六芒星)が見られます。正三角形と逆三角形が重なったこの図形には神秘的な力が宿ります。
このカードには一桁における最後の数字9が当てられています。これは到達を暗示します。隠者は悟りと英知を極めた者であり、またその長い杖は権威を示します。そして、老いてもなお彼の背筋は伸びています。
しかし、老人は指導者として振舞うことはありません。何の飾りもないグレーのマントに包まれた姿は誰の目も引くこともありません。老人は長きに渡って会得したその力を授けられる人間を待っているのです。
老人は己の身を隠しているのでしょうか。むしろ私たちがこの老人の存在に気が付いていないのではないのでしょうか。「力の恩恵を授けられる者にしか見えない世界」があることを暗示しているのです。
無鉄砲であった愚者(he Fool)が様々な人生経験を通し、ついに深淵なる英知や悟りの境地に達した姿がこの隠者である、といった解釈もされています。
【2】意味
2-1.正位置
<Key Word>
自問自答・真相・心の成長・導き・孤独・黙して語らず
救いを求めるのなら「うわべで判断せず深層部に目を向けろ」といった暗示です。通り一遍では解決は難しいのです。心の底から沸きあがる声に耳を傾けてみる、そんな人生哲学に通ずるものがあるのです。
水面下の動きや秘め事も暗示します、そのためか表沙汰にはなりません。さらには悟りを暗示するものでもあり、人生にとって大切な何かを得る予感がします。ただし望み通りとはいきません。
余計な口は慎み最小限の言葉を発すればよし。あくまでも内面に精神を集中させること。師と仰ぐような方がいれば指導を求めることによって展望も開けていく予感がします。
2-2.逆位置
<Key Word>
出しゃばり。浅はか・秘密の暴露・反抗・屈折した感情
単なる出しゃばりの域を超え、時に意味不明・常識外の行動に出る人を示すこともあり。ただしこれは追い詰められた結果であり、原因となった闇にスポットが当たることが暗示されます。
探求心は深くとも、やはり思い込みや偏りが見られます。よかれと思った行動がピント外れであり、現実から逃避しているのです。また暗く沈んだ精神は見た目を老けさせる要因となっています。
あなた自身を安易に評価してはいけません。それから、細かいことに目が行き過ぎている点を反省すること。
【3】恋愛
3-1.正位置
出会い ・・・・・
恋愛とはどうあるべきか、深く思い沈んでいます。それが態度や雰囲気に出るだけでもでもなく行動に移すこともない。婚活パーティーなどに参加しても一人浮いた存在になりそうです。はっきり言えば出会いには縁がありません。
恋 愛 ・・・・・
二人して無言の時間を共有できる、そんな内面性や人生哲学の一致を感じさせる関係となっていきます。互いの立場を深く思いやれる恋人同士から、生涯の友に転じてしまう。そんな予感もあるのですが。
結 婚 ・・・・・
安易に流されることなく独身を貫いていく。他人にはおそらく理解の及ばない複雑な人生観がその柱となっています。ただ、単なる思い込みの激しさといった解釈も。信頼できる方のアドバイスで価値観も変ることもあるのです。
3-2.逆位置
出会い ・・・・・
根本的に出会いを望んでいない、または何かが足枷となり出会いの場に向かうことが出来ない。やや屈折した人生観や価値観を持ってはいませんか、引きこもるだけではなく、外に目を開いてみることが必要です。
恋 愛 ・・・・・
互いに背を向け合い意思の疎通もままなりません。こうなると一方的な思い込みや邪推ばかりが先走り、二人の関係も悪化の一途をたどるだけ。ただし、もともとは愛し合っている二人なのです。本質を見つめ直すことが必要です。
結 婚 ・・・・・
せっかくの話が思わぬ事実、たとえば「隠し事の発覚」などにより白紙になる、そんな暗示です。縁あった方の生い立ちには複雑な事情があったのではないでしょうか。いずれにせよ不運であったと思うほかありません。



